日本のラーメンが世界を制す!世界ラーメン紀行 情報提供ラミューズメント・ミュージアム 新横浜ラーメン博物館

新横浜ラーメン博物館
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第2回ドイツ編 新横浜ラーメン博物館 中野 正博 1974年生まれ。新横浜ラーメン博物館の広報・観光戦略担当。大学卒業後オーストラリアへ留学。帰国後、日本の食文化を海外に発信するべく1997年新横浜ラーメン博物館に入社。これまで国内47都道府県、世界17ヵ国26都市のラーメンの調査・取材を行う。

日本人の技術とドイツ人の創造性の融合

ドイツと聞くとあまりラーメンに馴染みがないように感じるかもしれませんが、ヨーロッパの中でもラーメンのレベルはかなり高いです。2013年現在、ラーメン店の店舗数は20軒ほどで、今回は、日本人が多く住むデュッセルドルフ、首都のベルリン、そしてドイツ経済の中心地であるフランクフルトを中心にご紹介いたします。

看板メニューは醤油ラーメン(8ユーロ)

ドイツにおけるラーメン誕生の町デュッセルドルフ

ドイツで最初に誕生したラーメン店がデュッセルドルフにある「なにわ(NANIWA)」で、今から約25年前です。
デュッセルドルフは約7,000人の日本人の駐在員やその家族などが居住しており、日本総領事館などのあるインマーマン通りは日本人街の様相を呈しています。
当時、ドイツでは「なにわ(NANIWA)」でしかラーメンを食べることができなかったため、ラーメンを食べたい人は週末に5〜8時間かけてデュッセルドルフまで食べに来ていたようです。
「なにわ(NANIWA)」はラーメンを主体としつつも、チャーハンや餃子といったサイドメニューも充実。最初は駐在員が中心でしたが、今では6〜7割が現地ドイツ人。オープン前から行列ができ、ピーク時には1時間待ちというときもあります。
一方、2006年に創業した「匠(TAKUMI)」は、味噌ラーメンをメインとしたラーメン店で、麺はなんと札幌老舗製麺会社である西山製麺から空輸したものを使用。ドイツにいながら日本のクオリティを楽しめます。

この匠グループは2012年にセカンドブランドとして鶏を主体とした「うまいもん」、そして2013年にはドイツでは馴染みのないとんこつを主体とした「匠 二代目 豚骨」をオープンし、どのお店も繁盛しています。

匠(TAKUMI)の行列

 

塩ラーメン(9ユーロ)

ドイツ初の鶏白湯ラーメン専門店「うまいもん」

 

鶏そば(8.8ユーロ)

2013年にオープンしたとんこつ専門店 「匠 二代目 豚骨」

 

がっつりとんこつ醤油ラーメン(11.8ユーロ)

屋台をモチーフとした「COCOLO RAMEN」の内装

 

ドイツでは珍しいとんこつラーメン(10ユーロ)

夏場は外の席も賑わう「MAKOTO 誠」

 

ドイツの定番は味噌ラーメン(7ユーロ)

日本でも通用するクオリティ ベルリン

デュッセルドルフのお店はどちらも日本人経営者ですが、ベルリンには日本のラーメンに感銘を受けたドイツ人が始めたラーメン店があります。そのお店は「COCOLO RAMEN」。
店主のオリバー・プレストレさんは1999年、来日した際に屋台とラーメンに魅せられ、2000年にベルリン初のラーメン店を開業。スタートは屋台で金曜日と土曜日の夜だけクラブや繁華街で提供をしていましたが2007年に念願の店を構えました。現在、夜だけの営業ですが、オープン前から行列ができ、閉店まで常に行列の絶えないお店です。ラーメンは塩、醤油、味噌、とんこつとバラエティにとんだラインナップで、日本酒や枝豆といった日本の居酒屋メニューも充実。日本でも十分通用するレベルの高さです。
一方、「COCOLO RAMEN」から歩いて5分ほどの場所に位置する「MAKOTO 誠」は2005年にオープン。店主はデュッセルドルフの「なにわ(NANIWA)」で修業後、独立。席数も60席を超える大型店舗ですが、常に繁盛しています。味は醤油、塩、味噌の3種で、あっさりとした味わい。カツ丼や焼きそば等のサイドメニューも充実。ベルリンではラーメンをメインとしたお店は2店舗ですが、この繁盛ぶりから今後も増えていくと思われます。

金融街のサラリ−マンも絶賛 フランクフルト

フランクフルトはドイツの金融街で、多くのサラリーマンが働く場所。
ここフランクフルトで最初にオープンしたお店が「夢谷(YUMEYA)」(2004年創業)。オーナーのロバート・ヴェツラーさんは日本人とドイツ人のハーフで、学生時代にラーメンが食べたくて自分たちでラーメンを創作するイベントを実施。最初は数人からのスタートであったが、徐々に人数が増え最後は200人を超える人が集まるようになったため、商売としても成立するのではと考え、開業。開業をともにしたドイツ生まれの日本人、隅田さんは、その後ベルリンの「COCOLO RAMEN」の店長となりました。
店内はスーツを着たドイツの金融マンで賑わっており、お客さんの9割はドイツ人。人気のメニューは味噌ラーメンで、特にスパイシーな味噌ラーメンが人気。夜は日本酒やおつまみなども充実し、居酒屋的に利用するお客さんも多くいます。
もう1つの人気店がフランクフルト郊外の高級住宅地にある「MUKU 無垢」。店主の山本さんは食品商社に就職しドイツに赴任。主に日本食店に日本の食材を卸す営業を行っており、「 夢谷(YUMEYA)」も取引先でした。そんな中、自分も直接お客さんに日本の素晴らしさを伝えたいという想いのもと、会社を辞め、「夢谷(YUMEYA)」で修業。そして3年後独立し2010年に「MUKU 無垢」を開業。「夢谷(YUMEYA)」の味とは全く異なり、とんこつ醤油、焦がし味噌、とんこつ、つけ麺の4種を提供。長年試行錯誤した麺は日本では味わえない独特な風味と旨味でかなりのクオリティです。このお店は日本人が多く、ドイツの日本人は一番日本らしいラーメンと絶賛しております。
最後にドイツ国内に10店舗を展開するドイツ人オーナーのラーメン店「Mosch Mosch(もしもし)」。オーナーはデュッセルドルフの「なにわ」の行列を見て、自分たちもラーメン店を開業したいと思い、独学で2002年に「Mosch Mosch(もしもし)」をオープン。「Mosch Mosch(もしもし)」は日本の「もしもし」から来ており、覚えやすい名前で日本らしい屋号ということでこれに決まったとのことです。ラーメンはかなり独創的なもので、焼鮭やステーキがのったメニューなどもあります。ほぼ100%に近いお客さんがドイツ人で、旗艦店となるフランクフルト店は、和と洋が混ざり合った内装で100席を超える大型店にもかかわらず、食事時は常に満席です。

総括として、日本人の技術とドイツ人の創造性が混ざり合ってドイツのラーメン文化が誕生し、「なにわ(NANIWA)」の流れと「夢谷(YUMEYA)」の流れが発展させたと言えます。

金融街のサラリーマンで「夢谷(YUMEYA)」賑わう店内

 

チリラーメン(10.4ユーロ)

屋号のとおり、無垢の木を使用した「MUKU 無垢」の内装

 

横浜家系ラーメン風のとんこつ醤油(9ユーロ)

和と洋がまじりあった「Mosch Mosch(もしもし)」の内装

 

焼鮭がのった独創的なラーメン(9.75ユーロ)

店舗データ

  なにわ(NANIWA) Oststrase 55 40211 Dusseldorf
Tel : 0211 16 17 99
http://www.naniwa.de/
  匠(TAKUMI) Immermanstr. 28 40210 Dusseldorf
Tel : 0211 1793 308
http://brickny.com/takumi/
  うまいもん Hansaallee 244 40547 Dusseldorf
Tel : 0211-52809951
http://brickny.com/umaimon/
 
  COCOLO RAMEN Gipsstr. 3 10119 Berlin
Tel : 非公開
http://www.oliverprestele.de/
  MAKOTO 誠 Alte Schonhauser Str. 13 10119 Berlin
Tel : +49 (0)30 97893857
http://www.makoto-berlin.de/
  夢谷(YUMEYA) Bettinastrasse 62 60325 Frankfurt am Main
Tel : +49(0)69 - 74 74 56 60
http://www.yumeya.de/japanese/about_us/index.html
 
  MUKU 無垢 Dreieichstrase 7, 60594
Tel : 069 48445153
  Mosch Mosch(もしもし) Goetheplatz 2, 60311
Tel : 069 27 29 15 65
   

掲載している情報は2013年7月8日時点のものです。